近年、学業を行いながら職務経験を積む方法として、インターンシップが人気を集めています。また、それと同時に「将来の進路選び」や「就職活動でのアドバンテージ」を目的として海外でのインターンシップに挑戦する学生の数も年々増加傾向にあります。
本ページでは、そんなインターンシップについて解説をしています。
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インターンシップとは?
インターンシップとは、学生が職務経験を得る為の制度で「職務体験」や「就労体験」とも呼ばれています。インターンシップでは、業界や職種、企業の雰囲気、仕事内容などを学べると共に、自分の適性や能力、興味の幅を見極める為の機会にもなります。
また、インターンシップは以下のようなチャネルで募集が掛けられています。
- 就職情報サイトやアプリ
- 大学のキャリアセンターや就職活動課
- 企業のウェブサイトやSNS
- 知り合いからの推薦
※近年ではインターネットを利用する事で簡単に受け入れ企業の情報を探す事ができるようにもなっています。
インターンシップとアルバイトの違い
インターンシップとアルバイトは共に企業で業務を行う点では似ていますが、そこに至るまでの背景や目的が少し異なります。
■ インターンシップの定義
インターンシップは、企業が学生に仕事を体験してもらうことで、企業や職種への理解を深めたり、優秀な人材を発掘したりすることを目的としています。また、学生側も就労体験を通して適正の確認やスキル獲得を目指します。
■ アルバイトの定義
アルバイトは企業が事業を進めるにあたって労働力の確保をすることを目的としています。また、学生側も労働力提供の対価として給料を得る事を目的としています。
インターンシップとアルバイトの違い
インターンシップとアルバイトでは、募集背景の違いに伴い業務内容でも少し違いが出てきます。
学生のスキル獲得を目的とするインターンシップでは、企業利益を目的としない業務内容の構成になります。一方、アルバイトは労働力の獲得ですので、企業が自社の利益を出す上で必要とする業務が与えられます。
インターンシップは有給で行われる?
インターンシップの中には有給で実施されるプログラムと無給で実施されるプログラムがあります。一般的に給料の有無は受け入れ企業によって決められますが、インターンシップの内容が企業の利益に直接関わるような場合や長時間労働となる場合には給料の支払い義務が発生します。
※海外インターンシップの場合は、現地国の法律にそって給料が支払われます。
インターンシップが人気な理由
インターンシップは学生を始め若年層から人気を集めている制度です。以下にインターンシップに参加するメリットをまとめてみました。
- 就職活動での競争前に実務経験を積める。
- 就職活動の一環としても使える。
- 自分の希望する業種・職種の実態を学べる。
- 未経験で新しい業種・職種に挑戦するきっかけとなる。
上記のように、インターンシップで得られる実務経験は、若年層人材が新しいキャリアを形成を目指す為の第一歩とも言えます。
インターンシップの種類
インターンシップには期間や内容、目的等からいくつかの種類に分けられます。一般的なインターンシップの種類とそれぞれの特徴をいくつか以下に紹介します。
1DAYインターンシップ
1日で完結するインターンシップです。会社説明やオフィス見学、セミナーなどが主な内容となり、会社や業界についての理解を深めることを目的として行われます。1日のみで気軽に望める反面、実務的な体験は少ないのが特徴です。
短期インターンシップ
数日~数週間程の期間で行われるインターンシップです。夏休みや冬休みなどの長期休暇に実施されることが多く、また課題解決や市場調査などの短期プロジェクト形式で行われる事が一般的です。
長期インターンシップ
1ヶ月以上の期間で行われるインターンシップです。週に2~3回の頻度でフルタイム勤務する内容のプログラムが一般的です。長期のインターンシップでは、受け入れ先企業の社員と一緒に実務を担当する事が多く、業務経験に加えスキルや知識を身に付けることもできます。
海外インターンシップ
その名の通り日本国外で行われるインターンシップを指します。海外インターンシップは国内インターンシップと比べて実務色が強く、短期間であっても一定の成果を出す事を見込んで採用活動が行われます。
また、現地就労ビザの取得が必要となるのも海外インターンシップの特徴となります。就労ビザの申請には1ヶ月~数ヶ月程の時間が掛かる事も少なく、参加時期についても計画的に進められます。
インターンシップ向けの職種
インターンシップでは様々な職種において募集がかけられます。以下にインターンシップで人気のある職種の例をいくつかあげてみました。
インターンシップの人気職種
- 営業・営業サポート
- マーケティング
- デジタルマーケティング
- ソフトウェアエンジニア
- グラフィックデザイナー
- コンテンツクリエイター
- コンサルタントアシスタント
- カスタマーサポート
- リサーチアシスタント
- 総務・事務
- 人事アシスタント
- イベントプランナー
※インターン生向けの募集の特徴としては、未経験者を前提としたものが多い点です。中には専門的な内容を持つ募集もありますが、キャリア採用とは異なり応募者の多くが学生(多くの場合は職務未経験者)である性質上、未経験者でもこなす事のできる業務構成とないっています。
「業種」と「職種」についての詳細は「【仕事の基礎知識】業種と職種について」をご覧下さい。