シンガポールの学生ビザについて

シンガポールの学生ビザについて

シンガポールの教育機関で学業を行う外国人学生は、学生ビザ(Student Pass)を取得する必要があります。

知っておきたい学生ビザのポイント

  • 学生ビザを申請するには、シンガポールで認可されたフルタイムのコースを受講する必要があります。
  • パートタイムコース、夜間や週末に行われるコースは学生ビザの対象外となります。
  • 30日以内の短期コースは、Short-Term Visit Pass(STVP)でも受講が可能です。
  • 学生ビザを保持している期間は、トレーニングプログラムやインターンシップ等の就労行為は行えません。(※例外有り)
  • シンガポール国外で出生した12歳以下の申請者は、健康増進委員会に予防接種情報を提出する必要があります。

学生ビザで入学できる教育機関

学生ビザは、以下の6種類の教育機関で勉学を行う際に申請が可能となります。また、学生ビザの申請・更新に関する要件は、教育機関の種類によって異なります。

■ Private Education Institutions (PEI)

PEIは、シンガポールのCommittee for Private Education (CPE) に登録されている私立教育機関です。

■ Foreign System Schools and Privately Funded Schools (FSS)

FSSは、シンガポール国内にて海外の教育カリキュラムを実施する教育機関です。

■ Government / Government-Aided / Independent Schools

このタイプの教育機関でフルタイムの就学が認められている外国人学生は、学生ビザを申請する必要があります。

■ Institutes of Technical Education (ITE)

シンガポールの技術教育機関(ITE)です。

■ Kindergarten and Childcare Centre

シンガポール国内の幼稚園と保育園です。

■ Institutes of Higher Learning (IHL)

IHLはシンガポールの国立大学、ポリテクニック、オフショア教育機関です。

※PEIやFSSではEduTrust(品質保証スキーム)に認定されている教育機関のみが学生ビザの申請を行えます。

学生ビザの申請・更新に関する要件

学生ビザの新規申請について

学生ビザの新規申請はシンガポール移民局(ICA)が提供するオンラインサービス(e-Service)を通して行います。また、入学する学校の種類によって学生ビザ取得における申請時期(1〜3ヶ月)と承認期間(1〜4週間)が少し異なります。

学生ビザの申請手続きを行っている間、シンガポールに滞在する必要はありません。手続き中は滞在を延長することができないので、シンガポール移民局ではシンガポールに到着する前に学生ビザを申請することを勧めています。

■ 学生ビザ申請の流れ

  1. 入学の決まったシンガポールの学校から入学許可書を貰う。
  2. ICAのオンラインサービスからフォーム(eForm 16 & eForm V36 )の記入する。
  3. 必要書類(パスポートや入学受理書などの提出。
  4. 学生ビザの申請料を支払う。
  5. 学生ビザが承認されたら、ICAよりIn Principal Approval(IPA)がメールで送られてくる。この書類を印刷してシンガポール入国時に学生ビザ仮保有の証明に使用する。
  6. オンラインでICAの予約を取り、予約当日にICAオフィスで学生ビザの発行を行う。

※15歳以上の学生は、ビザを受け取る前に健康診断を受ける必要があります。健康診断は日本とシンガポールのどちらで受けても構いませんので、各学校の指示に従って健康診断を受けて下さい。また、健康診断は3か月以内のものでなければなりません。

■ 学生ビザ申請の必要書類

  • 入学予定の学校からの入学許可書(Registration Acknowledgement Letter)
  • パスポートの個人情報のページと出生証明書(該当する場合)
  • 学生ビザ申請者の個人情報(過去に居住したことのある国や場所、学歴、職歴など)
  • 両親、配偶者、兄弟姉妹の個人情報(該当する場合)
  • シンガポールでの居住先および連絡先
  • メールアドレス
  • 最近3ヶ月以内に撮影されたパスポートサイズの証明写真(デジタル版)
  • 12歳以下でシンガポール国外で出生した申請者は、健康増進委員会(HPB)に予防接種情報を提出する必要があります。

■ 学生ビザの取得に掛かる費用について

学生ビザ申請の取得には90シンガポールドルの費用が掛かります。また、下記の方法で支払いを行う事が可能です。

Visa / MasterCard / アメリカン・エキスプレス(AMEX)/ インターネットバンキング(DBS/POSB、OCBC、UOB、Standard Chartered⦅シンガポール国内⦆)/ PayNow

※健康診断を受けられる方は別途$50~$80が掛かります。

学生ビザの更新手続きについて

学生ビザを保有されている方で、引き続き同じ学校で同じコースを受講される場合は、e-Serviceを通してしてオンラインで学生ビザの更新が可能となっています。

編入学申請について

学生ビザを保有されている方で、別のコースを受講する場合や別の私立教育機関へ編入する場合は、新しいコースが始まる4週間前までにe-Serviceを使用して新しい学生ビザをオンライン申請する必要があります。

その他、学生ビザの申請で知っておきたい事

セキュリティデポジット

私立教育機関に入学される場合はIPA発行後にセキュリティデポジットの支払いが必要となります。セキュリティデポジットは国籍により支払額が異なり、日本人は1,500シンガポールドルとなっています。

※セキュリティデポジットに関する内容はIPAに記載されています。

ITEとGovernment related Schoolは現地スポンサーが必要

ITEまたはGovernment related Schoolへ入学をする為に学生ビザを申請する場合、現地スポンサーが必要となります。現地スポンサーは、21歳以上のシンガポール国民または永住権保持者で、企業や組織はスポンサーになることはできません。また、 シンガポール国民または永住権保持者を親または義理の親に持つ方はが、そのどちらかが学生ビザ申請の現地スポンサーになる必要があります。

保護者のビザについて

学生ビザを持つお子様の母親または祖母のどちらか1人に保護者用のビザ(Long-Term Visit Pass)の取得が認められています。