ゴンシー・ラヤ(英:Gong Xi Raya)は、中国語のGong Xi(漢:恭喜)とマレー語のRayaが合わさった造語で、シンガポールやマレーシアで「旧正月」と「ハリラヤ・プアサ」の日程が重なる時に使われる言葉です。

Gong Xi:「おめでとうございます 」や 「お幸せに 」と訳される言葉で、特に旧正月のお祝いの際によく使われます。Raya:マレー語での「お祝い」を意味する言葉で、イスラム系のお祭りである「ハリラヤ・プアサ」や「ハリラヤ・ハジ」で使われている言葉です。

旧正月とハリラヤの日程について

旧正月とハリラヤの「日程が重なる」背景は、以下のようになっています。

  • 旧正月は、1年を365日とする太陽暦に沿って日程が決められます。
  • ハリラヤ・プアサは、1年を354日とするイスラム暦に沿って日程が決められます。

太陽暦とイスラム暦での1年には11日の差が生じます。この為、太陽暦で数えた時にハリラヤ・プアサの日程は毎年11日づつ前倒しに動いていきます。これが原因で約30年に1回、この二つの大祭が同時期に開かれる事になります。

また、最後に時期が重なったのは1996年から1998年にかけてで、次に時期が重なるのは2029年化~2031年にかけてと言われています。